高精度の繊維用引っ張り試験機
繊維自動引張り試験機 Linear Extensometer 810
特長
「繊維用引張り試験機 LEX810」は特に化繊等の測定に使用する高精度の引張り試験機です。本体の心臓部分にはドイツPhysik Instrumente社製のDCマイクロメータードライブが組み込まれておりスムーズな試料の移動を可能にします。反復しての位置決め精度を0.1ミクロンという驚異的なレベルで行うことが可能になりました。ドライブの可動レンジは50mmあり、ゲージの長さにより引張り時の最大で測定可能な変位率(%)が決定されます。測定はBS EN 10002-2に準じた標準ウェイトで校正されたホイル状のストレインゲージ(米国Sensotec)社製で行われます。なおDia-Stron社ではこのためにNAMASで認証された校正用のデッド・ウェイトを用意しています。通常システムでは最大レンジ200g (2N)または2000g (20N)のセルが用意されています。特にデリケートなコットンや折れやすい炭素繊維等には2N が適切です。
自動装填装置の使用
マウントされた繊維の移動は曲げや、余分な圧迫が掛からないよう慎重に行います。手作業での移動も可能な道具も附属していますが、試料が多い場合や特に正確さが求められる場合、自動装填装置の使用をお勧めします。自動装填装置ALS1500は試料を移動するための短軸ロボットシステムで主にレーザー直径測定システムからその後の引張り試験へ試料を移動します。
。試料は各々独立した真空アームにからピックアップされます。アームの間隔はゲージに合わせてユーザーが調整可能です。通常サンプルカセットから試料がピックアップされると、オートメーションではFDAS765>LEX810の順で試料を運び作業を行います。
写真はオートメーション用のロボットアームALS1500を装着しています。
繊維自動引張り試験機 LEX810:測定法
繊維用マウントシステム
炭素繊維等は多くの場合、より分けるのが難しく、試験等の準備に手間がかかります。通常使用されるクリンプ(毛髪等で使用する留め金)ではこのような脆い素材のマウントは不適切で別の方法が要求されます。炭素に限らず特に脆い繊維での使用のため以下のシステムが開発されました。
サンプルは使い捨ての透明なプラスティックのタブ(ポリカーボネイト)にマウントされます。タブは長さ14mm、幅4mm、深さ1.8mmのものを使用します。タブの両端のポケットに接着剤を入れボンド付けします。ポケットの形状は接着剤のしずくが繊維の周辺を包み込み、同時に使用されるトレイの中にこぼれ出ないようにデザインされています。
写真のようにタブ1つにつき片側毎を固定します。タブはV字型をしているため繊維はタブの中心に来るように固定されます。粘性の少ない接着剤を使用することでV字溝の下に溜ります。これが引張り試験の際の決められた位置で名目上のサンプルの長さになります。
プラスティック製のタブは、写真のような透明なトレイ上にセットされます。この下に色の着いた土台を敷くことで、繊維はよりはっきり見て取れるようになります。白もしくは透明な繊維では背景が黒っぽいほうが目立ちます。一つのトレイに15個のタブに繊維をマウントできます。この独自のトレイはゲージの長さに合わせて供給されます。
この15スロットのサンプルカセットは直接ALS1500に最大3つまで装填され45本までの試料が一度に装填が可能です。
繊維自動引張り試験機 LEX810:ソフトウェア
様々なプロプロトコールを準備
解析・制御用専用ソフトウェア UvWin
本システムを含め、オートメーション化システムまでをサポートするWindowsベースの専用ソフトです。共通プラットフォームにより高い利便性とオートメーション化でのデータの互換性を有します。試験の制御を含め、データ解析を行います。
LEX810では通常の引っ張りに加え、緩和応力等の試験が可能ですが、本ソフトですべての試験の測定制御、データ解析までが行えます。
・対応OS:Windows98,Me,2000,NT,XP,Vista
・出力信号:RS232C/USB
・データ出力:プリンター出力、ASCIIファイル
繊維自動引張り試験機 LEX810:関連製品
繊維自動引張り試験機 LEX810:スペック
主な構成品
●LEX810本体
試験機本体です。
●PU1100送気装置
試料の位置決めに使用されるバキュームジェネレーターです。
●UV1000制御装置
現行の全てのシリーズに互換性を持つ本体の制御ユニットです。自動引張り試験機MTT675や物性試験のオートメーション化の際にも使用されます。
●UvWin制御ソフト
オートメーション化システムまでをサポートするWindowsベースの専用ソフトです。共通プラットフォームにより高い利便性とオートメーション化への互換性を有します。試験の制御を含め、データ解析を行います。
写真はオートメーション用のロボットアームALS1500を装着しています。
仕様
試験速度 |
0.01 ~ 60mm/分
|
|---|---|
最大荷重 |
200gmf ( 2N) 又は 2000gmf ( 20N)
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荷重分解能 |
0.005gmf 又は 0.05gmf
|
荷重セル直線性 |
0.08% (フルスケール)
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最大引張り変位率 |
(ゲージ3.2mm) 1400%
(ゲージ10mm)400%
(ゲージ20mm)150%
(ゲージ30mm)60%
|
位置決め分解能 |
0.03 ミクロン
|
位置決め反復能 |
0.1 ミクロン
|
データ分解能 |
1ミクロン
|
EU域内安全規格
EMC Emissions EN50081-1
EMC Immunity EN50082-1
IEC 1010-1: Equipment for Measurement, Control and Laboratory Use.
繊維自動引張り試験機 LEX810:文献・資料
スパイダー・シルク
Strain Dependent Structural Changes of Spider Dragline Silk
Anja Glišović,† Thorsten Vehoff,† Richard J. Davies,‡ and Tim Salditt*†
Institut fr Rntgenphysik, Georg-August-Universitt Gttingen, Friedrich-Hund-Platz 1, 37077 Gttingen, Germany, and 2 ESRF, 6 Rue Jules Horowitz, BP220, 38043 Grenoble Cedex, France
Macromolecules, 2008, 41 (2), pp 390–398





